2005-12-01から1ヶ月間の記事一覧

女系天皇支持は55%

見出しのようなアンケート結果が公表されています。 http://nikkeibp.jp/style/biz/enquete/051219quick_tennou/index.html 調査期間 2005年12月7日(水)12:00〜12月9日(金)12:00 調査テーマ 女性・女系天皇、あなたはどう考える? 回収件数 1867件 告知…

『結び』 私は女系容認派なのか?

まとまりのない記事を書き散らかしてきました。今月の意見は今日で終了の予定なので、結局まとめを書けずに終わることになります。白状すると、家の中も満足に片付けることができない自堕落な人間なものですから、整理整頓は大の苦手で、こうした性格がブロ…

 『皇室典範に関する有識者会議』の  報告書(平成17年11月24日)要旨

『有識者会議』の報告書から、ぜい肉と異論がある文言を削り落として、否定しがたい論点だけでまとめてみた。

 歴史のなかの皇女たち

歴史のなかの皇女たち(服藤早苗 小学館 2002/11)によると古代の日本では同母の男女以外の結婚はすべて認められていた。皇族や貴族の場合、父方一族間の近親婚が政治的な理由からも好まれた。 また同書によると、江戸時代を生きた皇女で、13歳以上まで無…

神武天皇はサイコロ遊びをしない?

女系天皇反対派が観念論になりがちなのは具体的な検証を怠っているからだと思われます。側室を置かずに男系男子で継承することが以下に困難か体感してみることを提案します。やり方はとてもシンプルです。紙と鉛筆とサイコロを用意します。サイコロの代わり…

探索:皇位継承問題

今日は時間がたっぷりあったので、ネット上を丹念に見て回ることができました。精査してみると、女系天皇反対論は1年前にほとんど出尽くしており、いまネットで論じられていることは、その焼き直し、プロパガンダにすぎないことがわかります。違いは、書き…

私が長子継承を支持する理由

『取扱注意: 過熱化する皇位継承問題』のコメント欄でも述べたように、長子が皇子様なら民間の女性から配偶者をお選びいただいて、長子が皇女様なら配偶者は男系男子のなかからお選びになっていただけるとお慶ばしい、というのが私の考えです。「男系男子」…

皇位継承問題の論点を追記しました

皇位継承問題を、最初の投稿に戻り再考察してみました。大筋で私の主張に変更の必要はなさそうです。そこで、新たに論を起こすのではなく、先に展開した主張に論点を追加したり、脚注を入れることでわかりやすくしてみました。挿入箇所には、このページのよ…

『女性天皇論』(中野正志著)批評

匿名の身分でいながら、個人名を晒して批判するのはフェアなことではないですよね?前口上を書くことになったのは少しばかし、口汚い批評になってしまったからです。検索してみると、書評の常で中野先生を大絶賛しているものばかりで、こんなのでよいのか、…

取扱注意: 過熱化する皇位継承問題

ネットでは皇室典範改悪阻止のスローガンがもてはやされたり、「女性天皇」にも反対といったスジ論が市民権を得る勢いのようだ。要するに、「旧皇族の皇族復帰」を唱える人たちは劣勢に立たされていて、その分、声だけが大きくなり、次第に原理原則主義に純…

閑話休題

「神武のY染色体を持つ者はゴロゴロいる」と勘違い(思い込み)している人がまだいるようですが、計算違いしてますヨ。

国民主権って何だ

国民主権の立場からの天皇批判に触れるたびに、「この人は天皇のことがよくわかっていないのではないか」と思うとともに、「国民主権についてもよくわかっていないのではないか」「いいかげんに気づけよ」と憤りを持つことがあります。 いくら国民主権といっ…

天皇って何だ

今月のトップページから読む 議会制民主主義は衆愚政治の典型です。ふだんは議会制民主主義の熱心な支持者だったテレビが、『郵政民営化選挙』の結果を衆愚政治よばわりしているわけだから、まちがいのない事実です。国家の替わりに大手の会社で考えてみると…

 鈴木邦男の天皇廃止不可能論

鈴木邦男氏は右翼のユニークなオピニオンです。最近は「日本人の生活観、家庭観からかけ離れた旧態依然とした価値観を皇室だけには押しつけていいのか」と問題を提起されているようですが 天皇家の掟―『皇室典範』を読む (祥伝社新書) (祥伝社)、昔読んだ…

私は「おそれおおくも」とか「不敬な」とか「かしこまって」とかいう言葉が苦手である

戦後民主主義というのは議会制民主主義にすぎず、会社の社長が従業員選挙で選ばれるわけではない。戦前から現代まで企業のなかは絶対主義権力が通用していて、その頂点に会長ポストがあり、「天皇」と呼ばれたりしている。こうした企業は上から下まで序列が…

戦後の日本国憲法と天皇

物事を改革するには自ら緩急の順序がある。かの振り子が滑らかに動くのは静かにこれを動かす結果である。急激にこれを動かせば必ず狂う。この振り子の原理は予の深く常に留意する所である。改革しても反動が起こるようでは困る

 昭和天皇の戦争責任

わたしの国民はわたしが非常に好きである。わたしを好いているからこそ、もしわたしが戦争に反対したり、平和の努力をやったりしたならば、国民はわたしを精神病院か何かに入れて戦争が終わるまで、そこに押し込めておいたにちがいない。 また、国民がわたし…

無題

今月ブログを始めたばかり。作法も紙面づくりも分からないことだらけです。とりあえず保存したいので書き上げたところまで投稿して、翌日編集しまくっています。もう一度最初から一瞥していただけると嬉しいです。 今日からは下書きをしてから投稿します。意…

 常識では考えられなかった地方巡幸

日本天皇の特質を知る上で、はるかに大切なのは中世史である。日本の中世史が意義深いのは、長い時間をかけて天皇を権威だけの存在として残し、実務権力のほうは幕府が担うという世界でまれに見る、特異な「権・権分離」の政治体制を作り上げたからである。 …

昭和天皇から受けた感動

昭和天皇が崩御され、テレビが追悼番組一色になっていたとき、私は敗戦後の天皇が全国を巡幸する様子を撮った記録映画を食い入るように見つめていた。群衆の前に命を投げ出すかのように、まったく無防備な天皇がいた。のちに公開された『昭和天皇独白録 (文…

皇位継承は男系の伝統継承よりも権威の継承が重要

自民党の武部勤幹事長は5日、水戸市で開かれた会合であいさつし、「日本という国は天皇中心の国であります。中心がしっかりしているということと同時に、中心をみんなで支えていく。そういう国柄だと思います」と語った。(『朝日新聞』) 皆さん、この報道…

 ラビ・モーゼ『日本人に謝りたい』

( ユダヤの長老的存在。戦前はルーズベルト大統領の側近として日本を研究し、戦後は対日処理の立案に加わった。本書の評価は「怪しい」というしかないが、天皇を論じた箇所は聴くに値するのでは。)

 トーマス・ボッブの市民社会論

市民社会は万人に対する万人の闘争である。この戦争状態をやめなければ、やがて共倒れになって、全員没落、死滅に至る。だから人間たちは、一定のルール(法)の下に国家権力の裁定を背にして競争する必要がある。この権力のナンバーワンは、国家の成員たちの…

 ヘーゲルの立憲君主論

国家は市民社会の分裂を停止させるために創出されたが、今度は国家権力を握ろうとして四分五裂する。国家は一つである。つまり分裂してあってはならない。だから当然、その中心は一つでなければならない。しかもこの一つがつねに変化するのであれば国家の安…

 福沢諭吉の帝室論

皇室を尊重するとは如何に。それは皇室を、政治をもって煩わし申してはならぬというに帰する。皇室は政治の外に仰ぐべきものであり、またかくのごとくしてこそはじめて尊厳は永遠のものとなる。 自ら政治の衝に当られぬとして、しからば皇室の御任務は何処に…

 バジョットのイギリス憲政論

バジョットのイギリス憲政論の中にこういう部分があります。 国民は党派をつくって対立しているが、君主はそれを超越している。君主は表面上、政務と無関係である。そしてこのために敵意をもたれたり、神聖さをけがされたりすることがなく、神秘性を保つこと…

 大西邦敏教授(比較憲法学)の君主論

君主制の条件は何か。政治的な権力を持つ、持たない。国を代表する、代表しない。こうした論点は関係ない。世襲の君主が存在する。これだけでいい。世襲の君主が存在すればその国はそれだけで君主国である。誰が権力を持っているか、誰が国を代表しているか…

八木秀次氏のY染色体説

皇統とは天皇直系ということではない。神武天皇の血を父親系統、男系で引き継いでいることであり、それが万世一系である。 八木秀次高崎経済大学助教授は云う。過去の八人(十代)の女帝は、あくまで男系の男子の天皇に継ぐためのピンチヒッターであった。女…

計算でまちがう文化人=立花隆

立花隆氏の「Y染色体論」が異彩を放っています。そのトンデモぶりが一手に話題をさらっている感があります。

Y染色体論の有効性

インターネット上を皇祖男系に刻印されたY染色体論への賛否が飛び交っています この問題を理解するまえに必要なのは、独裁的権力にも打倒されることなく、また対外戦争での敗戦によっても滅びることなく、1500年以上に亘って、権威を失わなかった天皇制の意…