女系天皇支持は55%

見出しのようなアンケート結果が公表されています。

http://nikkeibp.jp/style/biz/enquete/051219quick_tennou/index.html
調査期間 2005年12月7日(水)12:00〜12月9日(金)12:00
調査テーマ 女性・女系天皇、あなたはどう考える?
回収件数 1867件
告知方法 nikkeibp.jp の朝刊、夕刊メール nikkeibp.jp 総合ページ、ライフスタイルページのバナー
調査企画 nikkeibp.jp 編集/日経BPコンサルティング 調査第一部
調査実査 日経BPコンサルティング 調査第一部

【性別】 男性:92.7%、女性:7.3%
【年齢】 29歳以下:6.3%、30代:25.5%、40代:31.7%、50代:21.2%、60歳以上:15.2%

このアンケートによると、女性天皇は76%が支持ですが女系天皇になると55%の支持しか得られていません。しかも、このときの設問は【あなたは女系天皇(母のみが皇統に属する天皇)をどう思いますか?】というもので、正確な設問とはいえません*1
また女系天皇については

これまでに「女系」天皇がいなかったことを知っているかどうかを聞いたところ、「知っていた」は6割にとどまり、「知らなかった」は4割弱に達しました。「女系天皇の概念が理解できていなかった」(30歳/男性)、「単に女性を天皇にしてよいかを議論していると思っていた」(48歳/男性)など、「女性」天皇と「女系」天皇を混同し、「女系」天皇の定義を正確に把握していない人が多いようです。

というのが実情であり、今後女系天皇の支持が5割止まりになっていく可能性が高まっていると思います。


以上、皇統擁護派に有利なアンケートを紹介して締めくくることとします。2006年は、ますます皇統擁護派が有利になっているかもしれません。私の危惧はそこにあります。感情に流されたり、スジ論で主張を曲げずに押し通そうとしたりしても、どうせ受け入れられない提案なら、責任を取ることもないでしょう。ところが、世論が五分五分に分かれ、どちらとも決められないようなことになったら、天皇陛下がお困りになるのではないかと察します。どこに行くか分からないバスのようなものです。私のように一度バスから降りてみてはいかがでしょうか。
 1月の記事→天皇の権威はなぜ守られるようになったか - 月1テーマ追跡ブログ 愚論・異論にようこそ
 

*1:正確な設問は、【愛子様の子供が天皇に即位すると、天皇の父親が民間人かもしれません。また民間人の父を持つ天皇が男性なら、次の天皇の母親が民間人になることが予想されます。このように、これまで万世一系で男系子孫に継承されてきたとされている皇統が切れてしまうことが問題視されています。そこで質問です。1.やむをえないことだから女性も、その子供も天皇になれるように皇室典範を変えるべき 2.皇統の伝統を守り、旧皇族の男性子孫でも皇位継承できるように皇室典範を変えるべき 3.そろそろ限界がきているのだから象徴天皇制をやめたほうがよい 4.その他 】ということになる。私の考えでは、女系天皇という表現は紛らわしく、かつ適切でない。「男系が変わり、皇統が切れてしまう」問題として捉えるのが正しい。