2006-01-01から1年間の記事一覧

 勝馬推理に重要なのは何か(2)

総合評価でポイント付けして、勝馬がわかればどんなによいだろう。先に26のファクターをあげたが、これらすべてを多変量解析で評価することが可能だろうか。可能だとして実用になりうるだろうか。おそらく、これらの要素は常に重要なのではなく、レースによ…

的中率と回収率の二律背反

競馬ファンは、自分のやり方が自分の知っているかぎりで一番いいやり方だと思っている。 地方競馬でよく見かけることだが、セミプロを自称するファンは締切り直前までオッズの動きを見ている。どうしてかというと、狙い目のオッズが下がるのを待っているので…

 自分のやり方が一番いいやり方だ

信じたいと思うことがらを信じることができるのは、それに必要な証拠を十分に集めることができたときだけである。こうした点に関して言えば、人は一般に自分が客観的であると思っているということは示唆的である。しかしながら、ここで考えている客観的とい…

 勝馬推理に重要なのは何か(1)

勝馬推理に欠かせないのはデータの取捨選択である。成績表、調教データ、厩舎や調教師のコメント、専門家の予想などその他データも多彩を極める。GⅠレースともなると出目や占いまででてくる。要は馬の能力に関する正確な評価ができればよいわけだ。 では、…

予想法から必勝法は開発できない

ここで競馬必勝法を「トータルで収支プラスになる、実技を含む勝馬発見の方法」と定義する。 競馬を何度かやったことのある人なら、次のようなことを言ったり、聞かされたりするのではないだろうか。これらはすべてまちがいである。 オッズを見て買い目を変…

 予想が外れたギャンブラーは

予想が外れたギャンブラーは、その原因をアンラッキーのせいにするなど、自分ではどうにもならない要因のせいであると考えるのに対し、予想を的中させたギャンブラーは、それがたまたまラッキーだったためかもしれないとはめったに考えない。 この研究は、ギ…

控除率25%の秘密

中央競馬の控除率は25%だから、友人4人で競馬場に行ったときに、1人が負ければ、残りの3人はトントンで終わるし、もし2人が負ければ残り2人はまちがいなく儲かることになる。 これは競馬のハウツー本からの簡略な引用なのだが、つまり「俺がこんなに負…

 鋭明な英国人の述懐

勝負に勝った時、私はあたかもチェスで巧い手を使ったかのように、われながら自分は抜け目のないヤツだとなかば思いこみながら、結局すっかり負けてしまうまで賭けを続けていた。もちろん賭けで儲けられるなどというのはまったくの錯覚だった。わかっていた…

[天皇関連記事]を追加しました。

昭和天皇の戦争責任 大西邦敏教授(比較憲法学)の君主論 を追加しました。

タバコで増税、競馬で増税、増収になるのはどっちか

まず、たばこはどうか。

大博打で大損する理由

私は、あまり競馬をやらない。去年はダービーと有馬記念だけだった。若い頃に懸命に必勝法を研究したことがある。苦吟辛苦して得た結論が「競馬で儲けるのは不可能」であった。それ以来夢中になったためしがない。これまで競馬で散々な思いをしている人は、…

『なぜ競馬に必勝法がないのか』

数学の歴史を見ると、角の三等分にせよ、平行線の公理の証明にせよ、5次方程式の代数的解法にせよ、何百年以上も研究されて解けなかった難問は、すべて最後には「不可能」であることが証明されて、けりがついている。 ……世界中の専門家がよってたかって研究…