2005-12-03から1日間の記事一覧

 側室制度

近世・近代の例を見ても、第115代桜町天皇以降、123代大正天皇まで9代続いて天皇の生母は皇后ではなく、側室であった。たとえば、明治天皇は昭憲皇太后との間には子どもが生まれず、5人の側室を持ったが、側室から生まれた15人の皇子・皇女のうち成人したの…

 男系の系譜

過去、親も祖父も天皇でないにもかかわらず即位した天皇が5名いる。第25代武烈天皇は継嗣を残さず死んだため、第16代応神天皇の五世にあたる26代継体天皇(即位は西暦512年)に受け継がれたとされている。継体天皇の3人の皇子が次代の天皇になったが、その…

 華族制度

華族(かぞく)とは、明治から昭和22年まで存在した日本近代の貴族制度のことである。 明治維新のとき、公家と旧大名の藩主を華族として、1884年の華族令で法的身分に定められた。華族は旧公家・大名藩主家のほか、明治維新勲功者が取り立てられ、その爵位は…

象徴家族と近代家族を統合することの難しさ

(山折哲雄国際日本文化研究センター名誉教授) cŽº“T”Í‚ÉŠÖ‚·‚é—LŽ¯ŽÒ‰ï‹c(‘æ6‰ñ)‹cŽ–ŽŸ‘æ もしもカリスマ原理の象徴性というものが欠けると、恐らく象徴天皇制が歴史的に果たしてきた役割というものを維持することはできなくなるのではないかという気さえ…

女性天皇以後の皇位継承は男子優先より長子優先がいい

女性天皇を容認した場合、女性皇太子の夫が旧皇族でないかぎり子孫の男系が変わることになるので、こうした場合にも男子優先では困るでしょう。望まれる男系は皇祖男系のことでしょうから。でも皇祖の定義は憲法にも皇室典範にも書かれていないし、書き加え…

傍系継承は現代にそぐわない[皇位継承問題]

兄弟傍系は長男直系に不測が生じたときの備えでしかないです。兄弟でつないでも弟宮にも男の子がいないのだから一時しのぎ。中世と違って現代は忙しいので、兄弟継承で新元号が5年もつかもわからないような代替わりは極力なしにしたいというのが大方の考え…