男系の系譜

過去、親も祖父も天皇でないにもかかわらず即位した天皇が5名いる。第25代武烈天皇は継嗣を残さず死んだため、第16代応神天皇の五世にあたる26代継体天皇(即位は西暦512年)に受け継がれたとされている。継体天皇の3人の皇子が次代の天皇になったが、その後の天皇は、3人目の第29代欽明天皇武烈天皇の妹との間に生まれた直系へと継がれていった。
江戸時代の第118代後桃園天皇は1779年、22歳にして崩御した。天皇にはこのとき内親王しか子がなく、4世前の東山天皇(1709年崩御)の男系を辿り、東山天皇の曾孫を養子に迎えて即位させた(第119代光格天皇)。このあと、仁光―孝明―明治―大正―昭和―平成へと直系で続いてきている。