傍系継承は現代にそぐわない[皇位継承問題]

兄弟傍系は長男直系に不測が生じたときの備えでしかないです。兄弟でつないでも弟宮にも男の子がいないのだから一時しのぎ。中世と違って現代は忙しいので、兄弟継承で新元号が5年もつかもわからないような代替わりは極力なしにしたいというのが大方の考え。それに先代天皇崩御されてからの即位ということになるので年齢的な問題もあります。
理想は直系男子に継承されること。現状は皇太子に男の子がいないため、もう少し期待をかけてみるか、愛子様にするかという問題になっている。直系長子優先に皇室典範を変えた場合、現在皇位継承順位は弟宮(秋篠宮)が愛子様の後の第3位ということになるが、実際には紙に書かれていないだけのことで、第3位は愛子様の第1子にいく。歴史が後ろ向きに進むことはまずないので、不毛なこだわりは捨てるべしです。
 長子優先が認められれば、皇位継承順位第2位は、法改正の瞬間いきなり愛子内親王殿下ということになり、現在2位の秋篠宮殿下は3位に下がられることになるという批判もあるようだ。

生まれたときから継承順位で皇太子殿下に次ぐ立場にあり、いつ何時、皇位を継ぐかもしれぬ覚悟と重責を背負ってきた秋篠宮殿下と、またそうした期待のもとに何十年もの歳月を経てきた皇室と国民の営みをないがしろにする」(きもの和文化プロデューサーの長根英樹氏 朝日新聞10月28日付)。

この批判はどこかおかしい。今の皇室典範によると、徳仁皇太子殿下に男子が授かった瞬間いきなり現在2位の秋篠宮殿下は3位に下がられることになるというのとどう違うのか。