女性天皇以後の皇位継承は男子優先より長子優先がいい

女性天皇を容認した場合、女性皇太子の夫が旧皇族でないかぎり子孫の男系が変わることになるので、こうした場合にも男子優先では困るでしょう。望まれる男系は皇祖男系のことでしょうから。でも皇祖の定義は憲法にも皇室典範にも書かれていないし、書き加えることも現実的には論争の種になるだけ。一般的な感覚では、血のつながった男の子で継承されるのはいいことネといったわけで、新皇祖の男系天皇のはじまりになりかねない。
有識者会議の直系長子優先方針は、「そのほうがわかりやすい」という理由には反対*1だが、「別種の男系天皇のはじまりを阻止できる」意味で評価できます。

*1:直系にお世継ぎがお生まれにならないあいだは、傍系の子が未来の仮の天皇ということになる。このように結婚、出産という不確実なことに振り回されることがあることはいかんともしがたい。