複眼思考でWBCを観戦すると興味も倍化する

今日のWBC日韓戦は失点数がポイントになっている。
日本は勝って2勝1敗にして(おそらくアメリカはメキシコに勝つであろうから)三すくみでの失点数によって準決勝進出国が決まることになる。ここまでの結果は、韓国の失点数が対アメリカの3点、日本は対アメリカの4点、アメリカは対日本3点、対韓国7点(8イニング)で計10点が確定している。
厳密にいうと失点数ではなく失点率(1イニングあたりの失点数)ということになるので、日本は失点数6点以内に抑えて韓国戦に勝利すればアメリカより失点率で上回り、2点差以上で韓国に勝てば、失点数で韓国に勝てさえすれば失点率で韓国より上位となり準決勝進出が決まる。
これを韓国の立場で見ると、勝てさえすればOK、負けても6失点まではOK。つまり非常に気楽な立場なのだ(7失点の場合は微妙である。韓国は日本戦は先攻であるため、失点率でアメリカと同率となり、自責点も同じならチーム打率の争いになる。なお、8失点以上となると、たとえ1点差での負けでも、失点率でアメリカ、日本、韓国の順となり韓国は脱落する。)
では、アメリカはどうであろうか?
アメリカは日本が負ければOKであるから、当然韓国を応援する。ただし、途中経過が4-0で日本が勝っている場合は、アメリカが準決勝進出できるためには、あと3点以上とって日本が勝つ可能性に賭けたほうがよくなるので、俄然日本応援に切り替わることになる。
テレビや新聞は日本の立場からしか見ていないため、こうした複眼思考ができていない。
私としては、打撃戦で韓国を圧倒して日本が勝ち、準決勝で再びアメリカと対戦する試合が実現すれば最高だと思うのだが。