NHKの受信料不払い問題

私はかなりの活字中毒である。外出したときはたいがい本屋に寄っている。パチンコはやらない。新聞は隅から隅まで読むほうである。テレビはニュースとスポーツ中継は見るが、それ以外は撮りだめしてあとからCMを飛ばして見ている。
そんな私に異変が起きた。ブログを始めたからである。書き込むために思索し調べて構成を練っていると、時間が足りない。本は長年の習慣で買うことを止められないが、明らかに読書量が減っている。興味がある記事やニュースはネットで読んでいることが増えた。こうなると、新聞の購読料が高く感じるようになった。本ならいつでも読めるからいいという気持ちになれるが、読まなかった新聞は「駅売りの新聞を買って読まずに捨てる」のと同じことに思えてくる。
NHKの受信料も同じことになっている。開局当初は受信料にも根拠があったが、いまはUHVを含め民放が7社もある。そこにインターネットの普及でテレビ離れが加速しているわけだから、1局当たりの視聴時間が極端に減っている。1日中NHKを見ている人も、ニュース番組を30分見るだけの人も、同じ料金というのは明らかに破綻している。
そもそも契約や受信料を強制したり要求したりすることに無理があった。CMなしの放送は国民が要望したものではない。「NHKは公共放送です」というなら民放でできることを公共放送でやることはない。NHKで視聴率が稼げる番組ならNHKがやらなければ民放が放送するだけのこと。地震速報や災害報道などはNHKより民放のほうが良くなっている。僻地でも見れる唯一の全国放送をうたい文句にしているが、いま受信の電波障害は大東京のど真ん中で起きている。
NHKの民営化にはどの民放局も反対だが、NHKがなくなることには賛成である。CMがつかない放送だけ流すならNHKの規模は大縮小が可能であるから、受信料の徴収は止めて税金を投入したほうが、国民の負担はめっきり少なくなる。徴収コストも要らなくなるし(笑)。


CMなしでいまの番組体制を続けるつもりならスクランブルでもなんでもして受信料を払っている人だけ見れるようにすればよい。いまは「受信料を払うのが義務」と勘違いして払っている国民もいるが、はたしてどれだけの人が受信料を払い続けるか。有料ならケーブルテレビもある。インターネットで好きな時間に好きな番組をチョイスして手軽な金額で、あるいは無料で見れる時代も目の前に来ている。少なくとも、受信料をあてこんで庶民の実態とかけ離れた高額の給料を取れる時代は終わったといってよい。スクランブル放送NHKが生き残れるためには職員の待遇を含め大幅な内部改革が必要になろう。またそうすべきである。
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